2013年、中学一年生の時に学校から薦められて接種したHPVワクチンによって重篤な副反応被害にあった佐世保市の畑原清花さん。2016年に全国4地裁で提訴した時の、HPVワクチン薬害九州訴訟の原告でもある清花さんが地元で自分の被害について話をするのは今回が初めて。
「学校から薦められて接種したが、病院や医師から副反応についての説明は一切なかった」
「2回目の接種直後からいろいろな副反応症状がでて日常生活が困難になった。」
「中学の教室が4階にあり、母や友達に手伝ってもらって30分ぐらいかかった。」
「中学2年生の時の担任からは怠けているといったようなことを言われていた。」
「高校受験は第一志望校へは睡眠障害のために受験できなかった。」
「定時制の高校に入学できたが半年で20日程度しか通えず、休学。その後退学して通信制の高校に入った。学校生活を楽しみたかった夢も叶わなかった。」
「佐世保市内の総合病院に行っても親身に診察してもらえず、鹿児島大学病院にたどり着いて、やっとHPVワクチン接種の副反応。脳炎と診断され、医療機関から初めて『一緒にがんばろう』と言われた。」と涙ながらに語りました。
畑原清花さん(中央)のお話は九州原告の梅本美有さん(左)と対談形式で行なわれました
いま、一番伝えたいことは、「もとの元気な身体に戻して欲しい。」「これからHPVワクチンを接種する人は重篤な副反応のリスクをよく理解してから判断して欲しい。」といいます。
会場の参加者からは「副反応がこんなに重篤で長く罹っていると知らなかった。」「支援について出来ることから始めていきたい。」という声が多く聞かれました。
お話会のあと清花さんは、「無事にお話会を終えることができてほっとしています。たくさんの方に参加いただいて、HPVワクチンの副反応について不安がある方や関心を持っている方が多いのだと実感しました。そして、たくさんの人に支えられていると感じました。これから、もっと若い世代の人達に知ってもらうために、私たちに出来ることを頑張っていこうと思います。」と感想を述べています。(清國寿朗)
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