「天草市複合施設ここらす」で、お話しの会を開いたのは、2022年6月29日に接種したHPVワクチンによって重篤な副反応症状が出て、その後高校を休学している相原咲紀さん(17歳)とお母様の美紀さん。会場には100人を超える参加者とZOOM参加者は120名の参加がありました。
咲紀さんと美紀さんは、咲紀さんが中学3年のときに自治体からの接種のお知らせを貰って以来、2年間接種するかどうか悩み、インターネットで情報を収集。副反応被害が起こっていることも認識していたが、天草市内の3つの産婦人科から安全なワクチンである、WHOも推奨しているという言葉が決めてとなり、2022年6月29日に接種。翌日から重篤な副反応に苦しみ、学校生活が送れないほどの痛みや倦怠感、視力障害など複合的な症状が継続したことから休学を余儀なくされています。
この一年間、地元の病院や紹介された熊本大学病院で受診したが、異常は見慣れないと診断され、どんどん弱っていく娘を見てお母様の美紀さんは「娘がこのまま弱って最悪の事態になるのではないか」と考えたという。
それでも必死になってインターネットで調べた情報の中に、鹿児島大学病院の脳神経外科の高島教授のHPVワクチンの治療に関する論文があった。藁にもすがる思いで大学病院に電話し受診することができ、HPVワクチンによる副反応でびらん性の脳の炎症と診断され対処療法がスタートしています。
しかし、いまだにHPVワクチンの副反応に対する治療法は確立しておらず、咲紀さんは症状が少し軽減しただけで、極度の倦怠感や視力障害、特に何十にも重なって見える症状は改善しておらず、お話しの会では原稿を読むことが出来ないので、お話しの内容を覚えて臨んでいました。
咲紀さんもお母様の美紀さんも、自分達に起きた副反応被害を知って欲しい、被害救済と治療法確立の為には現在係争中の裁判に勝訴して全面解決するしか方法がなく、裁判に関心を持ち裁判を支援して欲しいと訴えました。
また、HPVワクチンは他の予防接種に比べて副反応、とりわけ重篤な副反応の発生率が高く、90以上ある協力医療機関のうち、治療経験や治療実績があるのは僅か6箇所に過ぎず、治療法はまだないので、接種を検討している人たちには私たちの被害のことをよく聞いて慎重に判断して欲しい、接種推進派が主張するような子宮頸がんによって若い女性が多く亡くなっていることはなく、恐怖を煽ってがんが防げると宣伝しているだけで、がんが防げるわけではなく、前がん病変という状態を防ぐことが期待できるに過ぎないこと、検診による早期発見早期治療によって充分に予防できることなどを正しく知って欲しい、自分たちと同じように辛い苦しい副反応被害を受ける人をなくして欲しいと訴えました。
また、国や製薬企業に対して、副反応の因果関係は証明されていないなどと逃げずに、きちんと副反応に向き合って欲しい、そして自分達の副反応データを積極的に活用して安全なワクチンを作りなおして欲しいと訴えました。
(清國寿朗)
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